女川町の復興

9月5日、全国経済同友会の事務局長会議が仙台市で開催され、その中で女川町(おながわちょう)を視察しました。同町は仙台市の北東にある牝鹿半島に位置し、太平洋に面しています。そして、日本有数の漁獲量を誇る女川漁港と女川原発があることで知られています。

2011年3月発生の東日本大震災により、町中心部は壊滅的な被害(死者827人、住宅被害3,934棟、浸水区域3.2k㎡)を受けました。もっとも、同年9月には40歳以下の若い世代が中心となり、復興計画を策定しました。これは、町民の生命を守るために津波に対するハード・ソフト面の対策を図る一方で、今後の人口減少と高齢化を見据えたものです。具体的には、町の中心に都市機能(駅・役場・商店街・銀行)と動線を集約したコンパクトな町を目指しました。

震災から20年を経て、町の中心部は見事に復興し、活気を帯びています。女川町の復興は千葉県にも非常に参考になる、良い事例だと実感しました。