熊本への里帰り。
先日、熊本県に行ってきました。
今週の筆者の両親は熊本出身でして、子供のころは温泉が有名な、県北西部の玉名市(wiki)に里帰りしていました。毎年盆の時期に帰っては、祖父に頭を丸坊主にされるのが嫌で嫌で仕方がなく、小学校高学年には徐々に足が遠のいていきました。今では自ら坊主にしている筆者は、祖父に悪いことをしたな、と今でも小さな罪悪感を抱えています。
さて、久しぶりの熊本とあってウキウキしたいところだったのですが、どちらかというと先祖代々の墓と土地の状況を確認し、墓じまい、土地じまいの方向性を検討し方策を練る、という、ある意味仕事感満載の旅となりました。
土地といっても田畑が多いため、実際には農業従事者以外に売却もできず、小作をお願いしている土地がほとんど。中には立地が悪く、耕作放棄地になっている土地も…
現場を見た後は、不動産屋さんにお邪魔して地元の不動産マーケットの状況を聞き、お寺さんに行ってご先祖様の供養方法で取りうる手段を確認し、町役場に行ってお墓のしまい方と書類の書き方を相談し、司法書士に行って不動産の登記内容と現況との齟齬を確認し…結構ちゃんと調査をしてきました。
墓じまい、土地じまいともに、事前に2冊ほど本を読んでからお邪魔したため、非常に理解が進みました。なかでも芸能人の松本明子さんが書いたこの本(リンク)は、地方に墓と不動産を持つ我が家にとっても参考になりました。
今回の旅で一番意外だったのは、5月の田んぼは水が張ってあるのかと思いきや、一面に金色の大麦がなびいている畑をいたる所で見かけたことでしょうか。最近は田んぼで5月下旬のギリギリまで麦を植え、麦の収穫後、急いで田を畝って水を張り、米を植えるそうです(いわゆる二毛作ですね)。ロシアによるウクライナ戦争もきっかけの一端で、政府による奨励金が下りるとか…全く知らない田畑の最前線を垣間見た気がしました。
これまでなかなか触れる機会がなかった先祖代々の土地と墓ですが、実際に現場に足を運び、自分の目で見て、自分の耳で話を聞くことはとても大事だなぁと痛感してきた次第です。