出会いと別れ
千葉日報を読んでいたら、ふと「学園広場」というコーナーに目が留まりました(3月10日付)。普段はあまり目を通さないのですが、「会えなくなった憧れの先生」という小6の女の子が投稿したタイトルに、無意識に目線が持っていかれたようです。
「私の憧れの先生は、いつも元気で疲れを見せない人でした。ある日から、その先生が来ない日が続き、母に聞いてみると、『先生は心の病気になってしまい、仕事も辞めるからもう会えない』と言われました。」
その後、この生徒は「メンタルもボロボロ」になったものの、お母さんとお祖母さんに慰められ、時間をかけて回復しました。このことを振り返り、彼女は「初めて別れを知り、人生には別れもあると感じました」と述べています。
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何となく、私自身の「初めての別れ」っていつだったかな?と振り返っていました。幼い頃、我が家は転勤族だったので、恐らく引っ越しの際の友達との別れが「初めての別れ」だったのだろうと推測していますが…もはや不惑を超えた私は覚えているはずもありません。
その後、多くの別れを経験しましたが、それと同様か、それ以上に多くの人との出会いを経験させて頂いています。そして、新型コロナで街が封鎖され、人と会えない時期を経験したので、人と会うことの大切さと有難さを常々感じています。
冒頭の小6の女の子にとって、憧れの先生との別れはとても辛いものだったでしょう。でも、彼女にはこれからも多くの人との素晴らしい出会いがあると強く信じています。彼女と同じく、もうすぐ卒業を控える私の娘にも、昨日電車で見かけた袴姿の学生たちにも、そんな多くの出会いがあることを心から祈っています。