書を捨てよ、町へ出よう

昨年11月に発表された2020年の国勢調査では、65歳以上の割合が29%に迫り過去最高を更新しました。高齢化が叫ばれて久しいですが、そういえば最近、電車で小さい子どもの姿を見かけないなぁ・・・と思わず卑近な例を探してしまいました。

そんなニュースの直後に見つけた、今週の経済紙「プレジデント」のタイトルは、「ひとりで生きる『老後戦略』」というもの。最近、父の認知症外来に同行したこともあり、思わず手に取って読んでしまいました。
なるほどなぁ、と唸らせる記事が多かったのですが、同時に、こうした高齢化・高齢者をターゲットとした特集はますます儲かり、流行るんだろうな、と商業的な匂いも感じました。

ところで、最近の流行りのテーマを調べるのに本屋さんはとても便利で、こうした経済誌やファッション誌などの定期刊行誌コーナーを見に行くだけでも色々な刺激を受けます。「書を捨てよ、町へ出よう」という寺山修二の本がありましたが、書からも町からも、様々な場所から刺激を受けるのは大事だなぁと、コロナ禍でついついこもりがちな生活から痛感する日々です。