気になるニュース

いまだコロナ感染症の拡大が続く世界。日本より人口が少ない英国で、死者が10万人を超えたとの報道に触れ、信じられない思いです。米国ではすでに40万人以上の死者。変異株の登場で季節に関係なく南半球でも猛威を振るい、それらが海を渡って日本に入ってきている可能性は非常に高いといわれています。こうした状況に対しては、まずワクチン接種が開始されていないわが国では、水際での徹底的な食い止め策しかないと感じます。日本国内では、緊急事態宣言発出後、結果として感染者数のやや減少傾向、落ち着きが見られますが、世界は上記のような状況が続いています。国のリーダーは、これ以上国内が混乱しないよう、抜本的な策を自信をもってスピーディーに講じてもらいたいものです。それがこの先の安心や希望につながるはずです。

台湾やニュージーランドなどでの感染拡大防止策が奏功しているニュースが頻繁に取り上げられています。指導者の明確なメッセージ、そしてスピーディーな国としての仕組み・枠組み作りの実現が効果を発揮していると思われます。

ところで、台湾で気になるニュースといえば、IT担当大臣オードリー・タン氏のコロナ対応の素晴らしさもありますが、今や世界にとって半導体製造集積地としての重要なエリアであることから、自動車業界のEV戦争の激化やスマホの進化により、新規オーダーが集中しているそうです。それこそ台湾がコロナ対応に追われていたらと思うと、ぞっとします。台湾は米中対立の火種の一つにもなっており、有事の際は世界経済にも多大な影響が及ぶ懸念すらあります。

米国バイデン新政権が誕生し、ドラスティックな軌道修正はなされることは想像できますが、米中二大国の覇権争い、経済戦争がそう簡単に鎮静化するとも思えず、そんな状況下での同エリアの動向に当面注目していきたいと思います。